法人向けパソコンを安全に廃棄する方法は? 注意点も紹介!
「法人向けのパソコンをどうやって処分すればよいのかわからない」「個人向けパソコンとは処分方法が違うのか?」とお困りではありませんか? 会社などで使っている法人向けパソコンは個人向けパソコンと処分する際の扱い方が異なります。パソコンの中には重要な情報も入っているため、より注意して処分する必要があるのです。
この記事では、法人向けパソコンの処分方法や処分する際の注意点などを詳しくご紹介します。
- 法人向けパソコンと個人向けパソコンの違いは?
- 法人向けパソコンを廃棄する際の注意点
- 法人向けパソコンの処分方法を紹介
- 法人向けパソコンの廃棄に関するよくある質問
この記事を読むことで、法人向けパソコンを廃棄する際に確認すべきことや、安全に廃棄するための方法などがわかるはずです。ぜひ参考にしてください。
1.法人向けパソコンと個人向けパソコンの違いは?
まずは、法人向けパソコンが個人向けパソコンとどう違うのかを解説しましょう。
1-1.産業廃棄物扱いになる
会社などで使用していた事業系パソコンは、産業廃棄物扱いになります。廃棄物処理法でその処理の責任は排出事業者にあることが定められているのです。一般家庭で使用していた個人向けパソコンとは違った方法で廃棄する必要があることを確認しておきましょう。
1-2.マニフェストを作成する必要がある
法人向けパソコンを産業廃棄物として処理する際は、マニフェストを作成することが義務づけられています。マニフェストとは、産業廃棄物の処理を外部に委託する際、処理が適切におこなわれているかどうかを確認するために作成するものです。産業廃棄物の不法投棄を防ぐことも目的の1つとされています。
1-3.重要データの取り扱いに注意が必要
法人向けパソコンには、企業の機密情報や顧客情報など、重要なデータが入っています。データをそのままにしてパソコンを廃棄すればデータが流出してしまう可能性があるでしょう。企業の信用を失ってしまうだけでなく、情報流出によって被害を受けた相手から損害賠償請求されるリスクもあるため、より慎重に扱う必要があります。
2.法人向けパソコンを廃棄する際の注意点
法人向けパソコンを廃棄するにあたって確認しておきたい注意点をまとめました。
2-1.データを確実に消去する
法人向けパソコンを廃棄する前に、データを確実に消去しましょう。ファイルを削除したりパソコンを初期化したりするだけでは不十分です。専用のソフトを使えばデータを復元できてしまうため、確実な消去方法とはいえません。データを確実に消去するには、専用ソフトを使うか、専門業者に依頼するのがおすすめです。
2-2.管理シールなどをそのままにしておかない
法人向けパソコンの場合、管理シールや企業ロゴが貼られている可能性があります。そのまま廃棄するとその会社のパソコンだということがわかってしまうため、悪用されるリスクが高くなるでしょう。管理シールや企業ロゴなどは必ず剝がしてから廃棄してください。
2-3.悪徳業者に注意する
法人向けパソコンの処分を業者に依頼する場合、業者選びには十分注意してください。中には悪徳業者も存在しているため、そのような業者に依頼するとパソコン内のデータを取り出して悪用されてしまう可能性も考えられます。特に、所在地を明らかにしていない業者や料金体系が不明確な業者は要注意です。
3.法人向けパソコンの処分方法を紹介
法人向けパソコンを処分する方法には、以下のようなものがあります。
3-1.メーカーに回収してもらう
各パソコンメーカーは不要になったパソコンの回収をおこなっています。信頼性の高い方法なので依頼する側としても安心感が大きいでしょう。メーカーのホームページから回収の依頼ができるため、1台ずつ申請してください。回収費用はパソコン1台につき3,000~4,000円が相場です。
3-2.産業廃棄物処理業者に依頼する
さまざまなメーカーのパソコンを複数台まとめて処分したいときは、産業廃棄物処理業者に依頼するのがおすすめです。パソコン以外にも会社から出た不用品があれば一緒に処理してもらえます。費用目安はパソコン1台につき1,000~4,000円なので、メーカー回収を利用するより安く済む可能性があるでしょう。
3-3.不用品回収・買取業者に依頼する
不用品の回収や買取をおこなっている業者に依頼する方法もあります。状態が良ければ買取・状態が悪ければ回収という形で引き取ってもらえるのでチェックしてみるとよいでしょう。信頼できる業者を選ぶために、実績や料金プランなどをしっかり確認してください。
4.法人向けパソコンの廃棄に関するよくある質問
「法人向けパソコンを廃棄したい」という人が感じる疑問とその回答をまとめました。
Q.なぜ不要になったパソコンをリサイクルする必要があるのでしょうか?
A.パソコンにはレアメタルをはじめとした有用資源が使われていて、再利用することが望ましいとされているためです。
Q.法人向けパソコンの買い替え頻度はどのくらいでしょうか?
A.使用頻度にもよりますが、3~5年が買い替えの目安といわれています。
Q.廃棄したいパソコンのメーカーがすでになくなっている場合はどうすればよいですか?
A.一般社団法人パソコン3R推進協会が回収・リサイクルしています。
Q.法人向けパソコンはPCリサイクルマークがついていても有料処分になるのでしょうか?
A.はい。PCリサイクルマークがついていて無料処分が可能になるのは家庭向けパソコンだけです。
Q.悪質な不用品回収業者に多い特徴を教えてください。
A.所在地を明らかにしていない・無料見積もりを受け付けていない・見積書に不明確な項目が多いなどの特徴があります。
まとめ
法人向けパソコンの廃棄方法や廃棄する際の注意点などを詳しくご紹介しました。法人向けパソコンは産業廃棄物になるため、個人向けパソコンを処分する際とは異なる部分もあります。適正な方法で処分しないと法律で罰せられる可能性もあるため、十分注意が必要です。ぜひこの記事を参考に、法人向けパソコンをトラブルなくスムーズに廃棄してください。