遺品整理のトラブルを回避! ゴミ屋敷にしないための基礎知識とは?


大切な家族が亡くなると、行うことになる遺品整理。やり方が分からないけれど、分からないからと放置すればゴミ屋敷となってしまう……。そんな風に悩んでいる方、非常に多いようですね。

毎年、適当な遺品整理をして、近隣住民や親戚とトラブルになるという方が出ます。場合によっては訴えられるような事態となることもあるでしょう。ですから、遺品整理を行う際には、どのようなことをするのか、しっかりとした知識を付けることが大切です。

そこで、今回は遺品整理にまつわる基本的な知識をご紹介します。

  1. 遺品整理の基礎知識
  2. 遺品整理の注意点
  3. 遺品整理と相続手続き
  4. 遺品整理士について
  5. 遺品整理で出た不用品について
  6. 遺品整理の業者選び
  7. よくある質問

この記事を読むことで遺品整理の正しい知識が身につき、トラブルなく挑むことができるでしょう。ぜひ、最後までおつきあいくださいね。

1.遺品整理の基礎知識

1-1.遺品とは

遺品とは、故人が死後に残した所有物のことです。遺品には大きく分けて3種類あります。

1つ目は遺族などにとって思い出の深い物品。これらは後述する形見分けの際に必要となるので、なるべく残しておくのが一般的です。

2つ目は資産などに関係のある物品。通帳や銀行のカード、印鑑、会社の重要書類やデータなども含まれます。

3つ目は日用品や消耗品など、価値のない物品。たとえば、布団や衣類、食品や飲料水などです。これらは残しておいてもゴミにしかならないので、処分するのが普通でしょう。

1-2.遺品整理とは?

遺品整理とは、平たくいえば『遺品の処分』を指します。

大切な個人の品物を『処分』や『廃棄』という表現するのははばかられることや、形見分けなどの作業も含まれることから、大きなくくりで『整理』言葉が使われるようになりました。

遺品整理では個人の遺物を整理するわけですが、単純な整理作業だけではなく、個人の死と向き合うためにも非常に重要な作業です。

1-3.遺品整理と不用品処分との違い

遺品整理と不用品処分。似ているようで違いがあるので覚えておきましょう。

遺品整理の場合、業者側がしっかりと責任を持ち、形見分けするものとの区別や遺書の選別なども行います。不用品処分よりも、遺品整理の方がより細かな作業を行う場合が多い印象です。

2.遺品整理の注意点

2-1.形見分け

遺品整理において最も重要な作業が『形見分け』です。形見分けというのは、故人の遺品を親戚や故人の親友などに分け与える作業のこと。

形見分けにはいくつかのマナーがあります。

1つ目は『目上の人には形見分けをしない』ということです。故人から見て目上の方に形見分けを行うことは失礼なことだとされていますので気をつけましょう。ただし、目上の方が希望する場合にはその限りではありませんのであしからず。

2つ目は『形見分けは強制ではない』ということです。中には形見分けの遺品を受け取ろうとしない方もします。理由は宗教上の理由であったり、個人的な信念であったりなど、さまざまでしょう。形見分けで遺品を押しつける行為はマナー違反となります。相手の意思を尊重しましょう。

3つ目は『手入れしてから渡す』ことです。ホコリや汚れがあればある程度掃除をしておきましょう。衣類の場合はクリーニングに出してください。

4つ目は『包装しない』ことです。形見分けというのは、人が亡くなるという悲しい出来事によって行われる贈り物。包装をしては祝い事のようになってしまいますので、マナー違反となります。

5つ目は『時期を守る』ことです。形見分けは一般的に忌明けの際にするもの。ですから、仏式の場合は『四十九日法要』の後、神式の場合は『三十日祭』や『五十日祭』の後を目安として形見分けを行いましょう。

2-2.故人の意思の尊重

遺品整理をする際に注意してほしいのは、できるだけ故人の意思を尊重するということです。

故人が亡くなってなってしまった以上、遺品は遺族の所有物となります。しかし、だからといって故人の意思を無視した方法で遺品整理を行うべきではありません。場合によっては親戚とトラブルになることもあり、無意味な労力が発生するかもしれないからです。また、遺品の中に重要な書類や重要データの入ったパソコンなどを考えなしに処分した場合、故人の勤めていた会社などとトラブルになる場合があります。

遺品整理をする場合は、故人がどう考えているかを尊重しましょう。エンディングノートや遺書などに記述があれば、できる限り従うようにしてくださいね。

2-3.親戚間のトラブル

人は勝手に何かをされることを非常に嫌います。それは他人だけではなく、親戚同士でも同じ。勝手に遺品整理などを行うと、「勝手に処分した」と反感を買うかもしれません。さらに、遺品に価値がある場合などは、形見分けを行わないと「遺産を独り占めしている」などということにもなるでしょう。

遺品整理をする際には事前に親戚と連絡を取り、形見分けの意思などを確認しておいてくださいね。

2-4.ゴミ屋敷問題

遺品整理が重要であることの理由に『ゴミ屋敷問題』があります。

遺品の中には食料品なども含まれていることが多く、放置していると腐敗して虫などが繁殖し、近隣住民に迷惑をかける『ゴミ屋敷』『ゴミ部屋』となってしまう場合があるのです。

特に、孤独死の場合はかなりきつい臭いが発生します。早い内に遺品整理を行い、特殊清掃を依頼しなければいけません。

3.遺品整理と相続手続き

3-1.遺品整理の法律手続き

遺品相続では、資産より負債が大きい場合や相続することで負担を被る場合などに、『相続放棄』を選択することが可能です。相続放棄をする場合には法律に則(のっと)った手続きをしなければいけません。

3-2.誰がやるべきか

遺品整理は遺族であれば誰でも行うことが可能だと思われがちですが、実は間違っています。なぜかというと、遺品は『相続人に残された財産』という扱いのためです。ですから、遺族であっても、相続権にない人は遺品整理を行うことができません。

一緒に住んでいたから、などの理由で相続人の了解なしに遺品整理を行うと、最悪の場合は訴えられることもありますので気をつけましょう。

3-3.相談窓口

遺品整理の際、法律に違反していないかなどの不安点がある場合は、遺品整理を行っている業者や行政書士、遺品整理士などに相談するようにしましょう。

4.遺品整理士について

4-1.遺品整理士とは?

遺品整理士とは、廃棄物やリサイクル品などの取り扱いや、遺品整理における法規制などを学んだプロフェッショナルのことです。

4-2.遺品整理のプロの必要性

遺品整理は、個人で行うことも可能です。しかし、個人で行おうとすれば、処分方法の確認作業や仕分け、運搬などに多大な労力がかかります。また、場合によっては法律に抵触してしまう場合もあり、トラブルを呼び込んでしまうかもしれません。

しかし、しっかりとした専門知識のあるプロであればどうでしょうか? 当然、遺品整理をスムーズにトラブルなしに行うことが可能ですよね。

4-3.遺品整理士の社会状況

ほんの数十年前までは子供が多く、大家族や拡大家族などがほとんどだったため、遺品整理は家族で行うことが一般的でした。しかし、最近は高齢化社会が進み始めたことや核家族化が進行したことによって、作業を行う人が少なくなり、思うように遺品整理ができなくなりつつあります。

このようなことが原因で、近年、遺品整理のプロである遺品整理士の需要は急速に高まっているようです。

5.遺品整理で出た不用品について

5-1.回収できる不用品

基本的にはほとんどの家財道具は回収してもらえます。しかし、一部回収できないものがあるので注意しなければいけません。回収できないものの代表例は以下のとおりです。

  • 証券
  • 株券
  • 証書
  • 盗品
  • 焼却炉
  • プロパンガス
  • 生物(ペットなど)
  • 死骸(ペットなど)

以上のリストに入っていても、業者や品物によっては引き取ってくれる場合もありますが、基本的には回収できません。

5-2.回収されたものはどうなる?

トラックに満載された不用品。どのように処分されるのかと不安に思う方も多いようです。事実として、不法投棄を繰り返す悪徳業者もいますので、引っかからないためにもどのように処分されるのかを覚えておきましょう。

たとえば、状態の良い家電製品はリサイクルショップなどに売却されます。状態が悪く使えないものは家電リサイクル法に則(のっと)ってリサイクルしたり、粗大ゴミとして処分されたりするでしょう。

衣類や寝具などは、養護施設や発展途上国などに寄付されるか、焼却処分されます。

書籍は学校や図書館などに提供されたり、古本屋などに持ち込まれたりするでしょう。

5-3.デジタル遺品はどうするの?

遺品整理において難しいのがデジタルな遺品です。たとえば、パソコンの中のデータは、非常に判断が難しい遺品となりますね。

しかし、基本的には処分するのがベターでしょう。なぜならば、パソコンは個人情報の巣窟だからです。家族だとしてもプライバシーは尊重されるべきですから、できれば中身を暴かずに処分してしまうのが良いでしょう。

とはいえ、パソコンには仕事などで使っていた重要データなどが含まれている場合もあります。また、時には遺書が見つからず、パソコンを調べる必要も出てくるかもしれません。ですから、すぐには処分せず、しばらく期間をまたいでから処分するのが良いでしょう。

処分する際には、しっかりと専門の業者に依頼することをおすすめします。ハードディスクというのは普通の人では完全にデータを消去できない作りになっているからです。専門業者の方に依頼するか、ちゃんとしたデリートソフトなどを使用しないと、処分の際にデータが悪用されてしまう可能性があります。

ちなみに、データの消去は、遺品整理業者が行ってくれる場合もありますので確認してみましょう。

6.遺品整理の業者選び

6-1.プロならではの利点

真っ先に挙げられる利点としては、精神的な負担を負わずに住むということでしょう。遺品整理というのは、遅くても死後3か月以内には行います。3か月ではまだ心理的に士と向き合えておらず、余裕がない方も多いはずです。プロであれば、代行してくれるので心理的負担を減らすことが可能でしょう。

精神的な負担だけではなく肉体的負担も減らすことができます。仕分けや運搬、処分手続きなどに煩わされることを減らしてくれるでしょう。

また、故人の家と距離がある場合でも、スムーズに処分をできるというメリットも重要ですね。

ただし、デメリットも当然あります。最大のデメリットは料金が発生するということです。プロというのはお金をもらって仕事をする人たちですから、依頼すれば当然料金が発生します。

料金は業者によって大きく変わってくるので、しっかりと見積もりを取ることが大切です。

6-2.業者選びのポイント

業者選びのポイントとしては、遺品整理の実績があるかどうかです。HPを確認してみて、遺品整理の項目がある業者は、普段から遺品整理を行っている証拠なので信頼できるでしょう。一方、ただ不用品だけを回収しているようなら、法的な手続きなどの観点から見て不安が残るので、避けた方が賢明です。

6-3.料金設定

ここでは、遺品整理の料金例をご紹介します。しかし、遺品整理に相場というものはなく、企業努力で大きく変化する分野です。そのため、必ずしも当てはまるとは限りませんので、依頼の際には各自で見積もりをしっかりと取って判断するようにしましょう。 

  • 1R……30,000円~100,000円
  • 1DK……30,000円~120,000円
  • 1LDK~2DK……50,000円~250,000円
  • 2LDK~3DK……90,000円~420,000円
  • 3LDK~4DK……120,000円~680,000円
  • 4LDK~5DK……150,000円~800,000円

7.良くある質問

遺品整理を業者に依頼しようと決めたのはいいものの、不安に感じる方も多いことでしょう。

そこで、この項目では、遺品整理にまつわるQ&Aをご紹介します。

Q.怖い人が来たりはしませんか?

柄の悪い人や気性の荒い人たちが来るのではないか。あるいは、ぼったくりを平気で行うような人が来るのではないかと不安に思っている方は非常に多いと思います。

しかし、安心してください。多くが誠実な対応をしてくれる優良業者です。場合によっては女性スタッフを付けてくれることもあるので、女性でも安心して依頼できます。

ちなみに、優良業者の判別基準としては『HP(ホームページ)が充実しているかどうか』が分かりやすいでしょう。不良業者は適当な作りのデザインをしていることが多いからです。

Q.事前の分別は必要ですか?

事前分別は必要ありません。しかし、間違いを減らすためにも、印鑑や通帳、思い出の品など、処分されては困るものは事前にキープしておくと良いでしょう。

もちろん、事前に分別する分には何ら問題ありません。

Q.高層階からでも運搬してもらえますか?

基本的には、エレベーターの有無にかかわらず、どのような高層階からでも運搬してくれます。

Q.遺品整理専門のスタッフはいますか?

業者によりますが、基本的には『遺品整理士』が在籍しています。遺品整理士はすでにご紹介したとおり、専門知識を有していますので、安心して依頼することができるでしょう。

Q.特殊な遺品(仏壇、写真、思い出の品など)はどうなりますか?

仏壇、写真、思い出の品などの場合、できれば捨てたくないものですよね。しかし、量が多いと、すべて保管しきるのは難しい場合もあるでしょう。

そのような場合、お寺などで供養(くよう)してもらうのが一般的です。もちろん、業者がしっかりと責任を持って供養(くよう)を依頼します。

Q.ゴミ屋敷の掃除はしてくれますか?

もちろんです。部屋が汚れている場合、依頼すれば清掃も一緒に行ってくれます。

Q.生前整理でも依頼できますか?

もちろん可能です。生前整理の場合は本人の了解を得ることができるので、遺品整理よりもスムーズに作業を行うことが可能となります。

まとめ

いかがでしたか?

今回は遺品整理にまつわる記事をご紹介しました。

遺品整理は単純な処分作業ではなく、遺族が個人の死と向き合うための重要な『儀式』です。特に、形見分けは、遺品を形見として受け取ることで、故人との思い出を残すための重要な作業。おざなりにすると後悔することになるかもしれません。

ですから、法要などで大変だとは思いますが、しっかりと遺品整理を行っておきましょう。


即日出張もOK!不用品回収・買取どちらも対応!大手リサイクルショップより高額での買取事例多数!

家電・家具などの不用品を高価買取!