故人が残したコレクション。どうやって処分していけばいいのか?


まず、筆者は遺品整理士の資格を持っています。もしかしたら、この記事をあなたが読んでいる時には遺品整理士の資格はないかもしれません。
なぜかって?
全く使えないからです。なので、「元」遺品整理士です。
そんな筆者が約10年。遺品整理の現場で作業してきたことを考えながら、割とまともに故人が残したコレクションの処分方法を書いていこうと思います。

  1. 個人のコレクション
  2. 残されたコレクションの処分
  3. コレクションを換金していく
  4. 頼りになるの?遺品整理士
  5. 業者に頼むといいことはない

以上の5点をご紹介していきます。

1.個人のコレクション

1-1.コレクションとは?

あまり、コレクションに定義はありません。
極端ですが、掃除機が好きでルンバを集めていたり、パソコンが好きで自作していたり、ジオラマが好き、フィギア、ミニカー、洋服が好き・・・。
個人が好きだったもの、収集していたものを「コレクション」と今回は定義します。
仮に、宝飾品、絵画、切手、キャラクターグッズなどを「コレクション」と位置づけるなら、それは買取業者が換金しやすいだけのアイテムです。

1-2.残されて困る故人のコレクション

コレクション、というと聞こえはいいですが、中には処分に困るものもあります。
例えば、美少女フィギア。
中には際どい作りのものもあり、女性からしたら価値はわかりませんし、人気キャラクターなのか、そうでないかもわかりません。
また、ミニカーやジオラマなど、物量が多い、もしくは巨大なものもあるかもしれません。
本人が好きでも、第3者はわからないような「価値」や、片付けたり整理しにくいものは多数あります。
ただ、多くの場合はご年配の方が亡くなるので、若い方が持つようなフィギアはありません。残された遺族の方も、宝飾品や金券等、換金しやすいものを回収して終わることが多数です。

2.残されたコレクションの処分

2-1.コレクションの処分は普通とは違う?

例えば、まだ若い方。そうですね、20代~40代程度の方が亡くなったとします。
独身で、一人アパート暮らし。
この場合、遺族の方が部屋の片付け、保証人等ですね。されるかと思います。
片付けであれば、残されているものをすべて捨てていかないといけません。
洋服、本、家電や家具、雑貨などありとあらゆるものを捨てていきます。
その中で、
「これ、大事にしてたんだなぁ。」
と、思われるものがあるかもしれません。
それが、コレクションです。このコレクションは、新人深い人であれば「供養」にまわすかたもいるでしょう。
思いが強いものですね。ちなみに筆者も、ラブライブの全CD、円盤はすべて揃えましたがパソコンに取り込んだとはダンボールにしまって冷暗所に保管してあります。限定グッズもすべて・・・。
これがゴミで捨てられると思うと、胸が痛いですね・・・。
普通の生活ゴミと、コレクションを捨てるときは別に捨ててもらいたいものです。

2-2.コレクションの価値、どう処分すればいいか?

冷たい言い方ですが、人間が生活していく中で亡くなった人の荷物をいつまでも保管はできません。
生ゴミとかと一緒に捨てるのであれば、転売したほうがまだ気分はいいかもしれません。
なにも、売ること=卑しいことではないです。
残された片付けをするのにも費用がかかります。
遺族のために残された財産と思えば気持ちも違うのではないでしょうか。

3.コレクションを換金していく

3-1.価値を理解してもらえる処分業者へ

多くの方が、片付けなんて経験したことないと思います。
ちまちまと、衣替えや模様替え程度ならまだしも、部屋、家の中全部!
となると片付ける方法が思いつかなくて戸惑う人も多いでしょう。
不用品回収業者や、遺品整理をやってる。という業者に依頼する方の多くは、

  • 時間がない。
  • 仕事が休めない。
  • 片付けられない。
  • やり方がわからない。
  • 体力がない。

など様々です。
特に多いのは、時間ギリギリまで片付けが進まないで部屋の引渡しギリギリになる方、大きくて重たい家具や荷物が多い方。
物量がとにかく多い方が多いですね。
でも、この不用品回収業者や遺品整理業者、すべてが良心的とは限りません。
さらに「価値」あるものは金品だけどは限りません。
写真、日記・・・。故人が残したものが何かわからない以上、コレクションを残す、換金する以外にも遺族にとって「価値」あるものがあるはずです。
業者に任せることも自身の生活がある上で必要なことですが、「価値」あるもの、ないものは故人個人で変わるので全て任せるのは良くないかとおもいます。

3-2.自分でコレクションを処分する場合

亡くなった方が親しい方なのか、疎遠な方なのかにもよりますがいろいろな事を書きますが多くのご依頼者のお話を聞くと

  • 自分で売ったりとかはできない。

と言われるので今回はあまり触れません。
ヤフオクで売ったり、友人に差し上げればいい。というような内容もありますが、それほど疎遠でいればいいですが実際にはどうでしょうか。
仮に、家にあるものでどうでもいいもの。

  • 植木
  • 家具
  • 家電
  • なんか使わなそうな雑貨、日用品

などであれば、捨てるくらいなら譲ってもいいかもしれません。
実際に、四品整理をしていると近所の住人が群がるように集まってくる場合があります。
「捨てちゃうのかい?」
「この家は売るのかい?」
「捨てるなら、うちはここの家と仲良かったんだがもらえないんかい?」
と、日本で、日本人が亡くなった家に、家族に対して言ってきます。
捨てるだけのもの、自分が必要なもの、処分にかかった費用を工面するために換金しようと思っているもの。
おおまかに3つに分けて順番を決めて処分していくといいでしょう。

3-3.売却を考えている場合

家に残されているもので、不要なものがいくつかあるでしょう。
その中で、例えば電化製品、本、家具はリサイクルショップが買取をしてくれるかもしれません。
家に、冷蔵庫は2台いりませんよね。
それであれば、捨てるよりも処分にかかる費用の穴埋めに使いたいですね。
また、亡くなったのが年配者であれば骨董品の類があるかもしれません。
掛け軸、ツボ、絵画・・・。
普通のリサイクルショップ、もしくは普通の人間からしたら「価値がない」ようなものがあるかもしれません。
そのようなときに骨董品の買取のリサイクルショップがあります。
かなり、店舗数が少なく、ひとつの市町村に1店舗ないでしょう。その少なさもそうですが、「需要がない」ことは事実です。
ただし、売れる金額は「高いものは高額で、数十万円で売れることもある」のが骨董品です。本物、偽物の区別がつかないもの。
値段の相場がわからないものでもあります。特に骨董品は類似品がなく相場がわかりにくいため、もし売却するときはいくつかの骨董屋に聞いたほうが損はしないでしょう。

4.頼りになるの?遺品整理士

4-1.遺品整理の専門業者

数年前。もう5年くらい前ですかね。遺品整理士という資格がでました。
資格、といっても、筆者はDVDみて、なんか中学校の時にやったような問題集みたいなやつをやって、最後に総合復習的なやつを書いて送り返すだけでした。
今思えば、簿記の資格などと違って、基本的に真面目に聞いていれば誰でもとれる資格です。
資格、と言えば聞こえはいいですが、持っているから何かあると言うわけではありません。
ここまで書いてきたことは、遺品整理の勉強ではほとんど習いません。
遺品整理士の資格をとるときは、ゴミの出し方、業者の連携の必要要請、仏壇や神棚などの処分、お焚き上げについてなどが書いてありました。
しかし、どれもこれも役にたった、というよりも「普通に常識があれば」内容的には不要でしたね。
神棚を蹴り破って壊しますか?
おそらく、神社へ持っていきますよね?
ゴミの出し方については、環境センターでも教えてくれます。
当時もそうでしたが、当たり前のことが書いてありました。
遺品整理士って聞くとなんか勉強したのかな、すごいのかな。と思いますが簡単に言えばゴミ出しと掃除の経験者。程度でいいのかもしれません。
遺品整理を業者に依頼する場合の多くは、

  • 時間がない
  • 遠方に住んでいる
  • 体力的に無理

などの理由があります。捨てるものが多い、片付ける日数が忙しくてない。そういった場合には遺品整理、不用品回収業者へ見積もりをするのもいいでしょう。

4-2.実際に見積もり~処分まで

まず、遺品整理を業者に頼む場合はいくつか見積もりを取ることが必要です。
見積もりは無料のところ、有料のところがありますが、有料の見積もり業者=悪いわけではありません。
弊社は、見積もりは有料です。
それでも、他社と比べて弊社を選んでくださる方はとても多いです。
経済的な理由で片付けられない、という方以外はほぼ100%の方がご依頼いただけます。(一軒家の片付けを5万円でできると思った、という人もいるくらいなので予算がないと受けられませんので)
作業の内容、やり方、処分方法、工程、日程全て打合せし、お客様がわからないことはその場ですべてお答えできます。
金額も、先日一軒家を片付けましたが他社は30万円。弊社では22万円。納期も、サービスも、すべて同条件以上で行いました。
他社は見積が無料だから見に来てもらうハードルが低い。と言っていましたが、安い、誰でも依頼できることが「安くて品質がいい」とは限りません。
必ず、数社見積もりをとり、見積もりに来た人間にどうやって処分するのか、さビスの内容は?と聞けるといいでしょう。

見積もりが終わったら、今度は「比較」です。
何を比較するのか?それは、料金の内容です。
基本的に、多くの遺品整理業者、調べてみればわかりますがゴミ処分業者は料金設定がありません。
多くの場合はトラック1台でいくら。という計算方法です。
弊社の場合は、家に残されているもの一式。ですが、トラック何台分、という表記だと万が一荷物が残った場合はどうなるのでしょうか?その場合はまた追加料金となります。金額もわかりませんが、残されて困る。いらしてしまうと、そのあとが断りにくい。という気持ちもあるようで多少割高でもそのままズルズルとお願いしてしまうようです。

回収業者にボッタくられたかも?と相談した人

参考程度でも見てみると違うかもしれませんね。

5.業者に頼むといいことはない

筆者が、今の知識と経験があるなら遺品整理業者なんて絶対に利用しません。
業者によりますが、簡単に教えると、

本、紙くず

売りに行きます。

鉄くず、スクラップ

売りに行きます。

洋服

売りに行きます。

家具

売る、もしくは海外へ売ります。

雑貨、食器など

1キロ数円で売ります。

壊れた家具・家電

粗大ゴミで捨てます。

冷蔵庫などの家電リサイクル品

リサイクル業者に出します。
残りは燃えるゴミと燃えないゴミ、瓶や電池などの一部ゴミ。
ゴミの日に捨てます。
作業はこれで終わりです。

これが、遺品整理業者がやっていることの全てです。

仕事が休めなかったり、労力の問題もありますが自分で出来ることも多いので自分でやれることはやってみてもいいでしょう。
また、家具の引き出しの中など、チェックしないでゴミ袋に入れたり、お金があっても盗む業者も多い(先日テレビでも引越し業者が荷物から金品を盗むところを再現してましたが)ので見知らぬ業者を入れる前に大切なものは隠すか、自宅に持ち帰りましょう。

終わりに

いかがでしたか?今日は個人のコレクションの片付け方法や、遺品整理のやり方、遺品整理士についてもちょこっとかきました。
これ方片付けるのが憂鬱。
片付け方がわからない。
そんなときは、大変なものだけをチョイスして業者に依頼したり、上手く相談できると作業がはかどるので聞いてみてもいいかもしれませんね。
今日は、

  1. 個人のコレクション
  2. 残されたコレクションの処分
  3. コレクションを換金していく
  4. 頼りになるの?遺品整理士
  5. 業者に頼むといいことはない

の5点をご紹介しまいした。
出張見積もりは有料ですが、片付けに困ったり、先に進めなくなったときはお気軽にご相談ください。
現地にて状況を確認できれば捨て方のアドバイス、業者の使い方などをアドバイスさせていただきます。


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