冷蔵庫の寿命は何年?故障したときに起こる症状や長持ちさせるコツも


日常生活において欠かせない冷蔵庫。普段当たり前のように使っている電化製品ですが、突然壊れてしまうとどのように対処したら良いのか分からないという方が多いでしょう。冷蔵庫に限らず、電化製品には寿命があります。ある程度の時期がくると買い換えが必要になりますから、「どのくらい持つのか」知っておくと安心です。

そこで、本記事では冷蔵庫の寿命について目安や判断基準、買い換えのタイミングなどを解説します。

  1. 冷蔵庫の寿命は何年?
  2. 故障しているときに起こる症状
  3. 冷蔵庫を長持ちさせるコツ
  4. 冷蔵庫を処分する場合の方法と費用
  5. 冷蔵庫の寿命でよくある質問

この記事を読むことで、冷蔵庫の買い換え時期や万が一処分をすることになった場合どのように対処したら良いかが分かります。困っている方は、ぜひ参考にしてみてください。

1.冷蔵庫の寿命は何年?

冷蔵庫のように大型の家電製品は比較的寿命が長く設定されていますが、それでも扱い方や製品によって短期間で故障してしまうケースもあります。冷蔵庫の寿命をある程度知ることで、万が一のときに備えられますし買い換えのタイミングも分かって安心でしょう。ここでは冷蔵庫の寿命の目安などについて調査しました。

1-1.冷蔵庫の寿命は8~12年

メーカーによって異なりますが、全体的な目安は8~12年だといわれています。もちろん8年以内に故障する場合もありますし、中には12年以上長持ちするものもあるでしょう。こればかりは先ほども述べたように扱い方によって変わってきますが、基本的に8年目に突入したら買い換えることをおすすめします。大型家電は毎日の生活に必要とするものなので、寿命に関することを知っておけば安心です。

1-2.メーカー部品保有期間を確認する

冷蔵庫の寿命とメーカー部品保有期間は異なります。万が一故障しても保有期間内であればメーカーが対応してくれるので安心です。ただ保有期間を過ぎていた場合、修理に出すよりも買い換えたほうが安くなることがあります。そのへんは修理業者によって異なるため事前に確認しておいてください。ちなみに、主要メーカーの部品保有期間は製造打ち切り後9年がほとんどです。

1-3.寿命と耐用年数は違う?

一般的に8~12年の寿命があるといわれていますが、税務上の耐用年数は寿命の年数よりも短く設定されています。要するに冷蔵庫自体は8~12年持つといわれていますが、使用環境によっては寿命より早く故障して修理のタイミングを迎えてしまうのです。寿命と耐用年数は異なるということを十分に理解しておきましょう。

1-4.故障だと勘違いしやすい例

「故障だと思っていたら故障ではなかった」という勘違いをしてしまうケースもあります。うっかり買い換えてしまう前に、どのような症状が故障と勘違いしやすいのか知っておくと安心でしょう。

1-4-1.冷蔵庫が熱い

電化製品ですので熱くなるのは当然です。冷蔵庫は外部に熱を出しながら内部を冷やすので、どうしても側面が熱くなります。もちろん故障の場合もありますが、必ずしもすべてが故障に当てはまるわけではないので惑わされないようにしましょう。もし熱すぎる場合は、ドアの開閉を控えたり食品を詰め込みすぎないようにしたり工夫してみてください。冷蔵庫は異常があると強制停止するので、熱を持っているだけでは故障になりません。

1-4-2.パッキンの状態が悪い

パッキンが劣化していても、冷蔵庫の冷えが悪くなります。パッキンに汚れやカビが付着して冷えにくくなるケースもありますので、その場合はきれいにしてあげると元に戻るでしょう。

1-4-3.冷気の送風口に問題

冷気の出口が塞がれていると、当然冷えは悪くなります。コンプレッサーや冷却ファンに問題がない場合は、送風口が塞がれていないか確認してみましょう。食材を詰め込みすぎていたり、庫内灯のカバーが外れていても冷えにくくなったりするので要注意です。

2.故障しているときに起こる症状

では、冷蔵庫は故障するとどんな症状が起こるのでしょうか? 先ほど「故障ではないケース」を紹介しましたが、ここでは“故障に多い症状”を解説します。

2-1.変な音がする

いわゆる異音です。ほとんどの電化製品は異音がすると故障や修理が必要になりますが、冷蔵庫の場合もやはり故障の可能性が高いでしょう。もちろん異音といってもさまざまですが、普段聞かない音や24時間鳴り続けている場合は注意が必要です。特に一定間隔で「ブー」と鳴り続けている場合はすぐにメーカーに問い合わせてください。他にも「ピシッ」「キーン」という音、「異常に大きい」「金属音」なども確認したほうが良いでしょう。中には故障ではないケースもありますので、分からないことは説明書を見るかメーカーに問い合わせるのが1番です。

2-2.冷えが悪くなる

冷えにムラがあったり、いつもより冷えが悪かったりする場合なども故障の可能性があります。異音には気づきにくくても庫内が冷えているかどうかはすぐに分かるので、もし冷えが悪いと感じたら買い換えどきのサインです。ただ食品を詰め込みすぎた場合や温度設定が弱い場合でも冷えが悪くなるので、もし冷えにムラがあると感じたらまずはその2つを確認してみてください。もし確認しても当てはまらない場合はやはり故障している可能性があります。

2-3.冷凍庫の温度が上がる

冷凍庫にあるものが溶けている、特に氷が溶けてしまっている場合は高確率で故障しています。もしくは、故障の前兆になりますのでメーカーに相談するか買い換えを考えたほうが良いでしょう。

2-4.水が漏れる

冷蔵庫の水漏れは2つの原因が考えられます。1つは庫内で漏れている場合です。カビやほこりによって水漏れを起こしてしまっているケースが多いので、きれいにしてあげると回復することがあります。もう1つは床に水が漏れている場合です。水を溜める部分が故障している可能性があるので、メーカー部品保有期間であれば修理を、過ぎている場合は買い換えを考えたほうが良いでしょう。

2-5.本体の側面が熱くなる

冷蔵庫側面の熱は先にも述べたように必ずしも故障とは限りませんが、「故障のサインの1つ」になります。側面以外にも前面や天井面が熱くなることもありますが、これらも正常に動作しているケースがほとんどです。ただ異様に熱い場合や異音や水漏れといった他の症状が出ている場合、故障の可能性が高いでしょう。

3.冷蔵庫を長持ちさせるコツ

ここでは少しでも冷蔵庫を長持ちさせるコツを紹介します。

3-1.劣化しやすい部分は交換する

意外と劣化しやすいのがドアパッキンです。この部分が劣化していると冷気が逃げ、庫内が冷えにくくなってしまいます。ドアパッキンの寿命は長くて2年といわれていますから、冷蔵庫の寿命を延ばしたい方は1~2年で新しいものに交換するようにしましょう。定期的に掃除して汚れを取ってあげることも大切です。

3-2.ドアの開閉は静かに行う

バーンと強く開閉する癖のある方は、静かに開閉するだけで冷蔵庫の状態は随分良くなります。衝撃は庫内の水漏れ原因にもなりますから、なるべく静かに開閉するように心がけてみてください。

3-3.冷風口は定期的に掃除する

製品によって冷風口がないものもありますが、もし吹き出し口がある場合はゴミや汚れを取り除いてあげることで冷蔵庫が長持ちするといわれています。なるべく定期的に掃除をするようにしたいところですが、食品を詰めすぎて冷風口を塞いでしまうと意味がないので入れ過ぎにも気をつけましょう。

3-4.食品を詰め込みすぎない

食品を大量に詰め込むと、冷風口を塞ぎ故障の原因にもなります。また、冷蔵庫の冷えも悪くなりますから、7割を目安にあまり詰め込みすぎないようにしましょう。食品をサッと取り出せるようにケースや仕切りなどで工夫するのもおすすめです。

3-5.冷蔵庫周辺にものを置かない

冷蔵庫は放熱するため周辺にものを置いているときちんと熱が放出できず故障の原因になってしまいます。間取りによって難しい場合もあるかもしれませんが、できるだけ周辺から10cm以上離して置くようにしてください。また、冷蔵庫の上にものを置くのもNGです。基本的に冷蔵庫の周辺は何もない状態が理想的でしょう。

3-6.熱のあるものは冷ましてから入れる

スープやカレーなど熱いものはいったん冷ましてから冷蔵庫に入れるようにしましょう。熱いまま入れると冷蔵庫に負荷を与えてしまい寿命も短くなりますから、粗熱を取って入れることも長持ちの秘訣です。

4.冷蔵庫を処分する場合の方法と費用

では、寿命を迎えた冷蔵庫はどのように対処したら良いのでしょうか。可能であれば修理に出すことができますが、8年以上使用している場合は修理に出すよりも処分し新しいものに買い換えたほうが賢明です。ここでは処分する場合の方法と費用について解説します。

4-1.購入したお店に引き取ってもらう

冷蔵庫の処分は、新しいものに買い換える場合と処分するだけの場合とで対処法が異なります。前者の場合は、購入したお店に引き取ってもらうことが可能です。家電量販店では引き取りサービスを行っているところもありますので一度相談してみると良いでしょう。冷蔵庫のサイズによって費用は異なりますが、一般的に170リットル以上で5,000円弱のリサイクル料がかかるといわれています。その他、運搬料・搬出料が必要です。
一方で処分するだけの場合、回収業者に引き取ってもらう・自治体の指定引取所を利用するなどの方法が選択できます。これらについては後述しますが、近くに販売店がない場合は自治体窓口に相談し対応してもらうことも可能です。

4-2.回収業者を利用する

回収業者を利用した場合、費用は業者によってさまざまですが大体8,000円前後から対応してもらえます。ただひと口に回収業者といってもいろんなところがありますから、安心安全に利用するためにも実績のある業者を選びましょう。悪徳回収業者の特徴は以下のとおりです。

  • 古物商許可を受けていない
  • 回収無料過度宣伝する
  • トラックで地域を巡回している

4-3.指定引取所を利用する

この方法を利用する場合、必ず「リサイクル券」を購入しなければいけません。リサイクル券は郵便局で取り扱っており、トラックなどを利用して指定の場所へ運搬します。トラックが用意できる場合は運搬料はかかりませんが、レンタルする場合はその費用もかかるので気をつけてください。他の方法に比べると少し手間がかかるため選択する人は少ないでしょう。

4-4.処分するときに気をつけたいこと

冷蔵庫は、故障したからといってすぐに処分できるものではありません。処分するときは、事前に必ず食材を整理し水抜きをしておきましょう。また、前夜にコンセントを抜いておくことも大切です。特に生鮮食品や冷凍庫にあるものは傷みやすいので早めに使い切り、可能であればクーラーボックスに氷を入れて保管しておくと1、2日は持たすことができます。すでに氷が溶けて使えない場合はコンビニやスーパーなどで氷を買うのも1つの手でしょう。

5.冷蔵庫の寿命でよくある質問

冷蔵庫の寿命に関してよくある質問を5つピックアップしてみました。

Q.氷が固まらない原因は?
A.中まで凍らない場合は温度設定に問題があるでしょう。「弱」になっている場合は「中」または「強」に変更することでしっかり固まるようになります。形がおかしい場合は、氷を長期間入れたままにしているのが原因でしょう。昇華現象といって特に異常はありません。

Q.氷がくさいのはなぜか?
A.給水タンクまたは浄水フィルターに問題があります。掃除をすることできれいになりますが、浄水フィルターは3年ごとに交換するのがおすすめです。定期的に掃除をすると臭いは気になりませんが、掃除の際は洗剤や漂白剤は使わないようにしてください。

Q.冷蔵庫の側面に霜がつくのは寿命が原因か?
A.湿度が高い時期に起こりやすい症状です。特に問題はありませんが、そのままにせず乾いた布で拭いてあげましょう。庫内に霜がついている場合は、ドアの開閉回数が原因ですので長時間開けっ放しにしないようにしてください。

Q.冷蔵庫を処分する際の注意点は?
A.搬出経路を事前に確認することです。冷蔵庫は大型家電ですので、素人では搬出できません。ほとんどは業者などプロへ依頼することになりますが、どのように運ぶのか事前の確認が必要です。特に、ドアや玄関の幅が狭かったり、エレベーターがないアパートだったりする際は入念にチェックしてください。

Q.回収業者選びのポイントは?
A.どの回収業者に依頼すればいいのか分からない方は、以下のポイントを参考にしてください。

  • 家電の回収実績があるか
  • 出張回収を行っているか
  • スタッフの対応が丁寧でスピーディーか
  • 回収だけでなく買取も行っているか
  • 無料相談や無料見積もりを受け付けているか
  • 口コミや評判がいいか

電化製品の高価買取・回収・無料引き取りを行っている関東家電リサイクル問屋では、不用品の回収と買取が一緒にできます。冷蔵庫の処分で悩んでいる方はぜひ一度ご相談ください。

まとめ

冷蔵庫の平均寿命は、約8〜12年といわれています。ただし、使い方によっては早く寿命を迎えたり、突然故障したりする可能性もあるでしょう。突然の故障は対処が大変なので、早めに対処法を知っておくことが大切です。そうすれば、万が一のときでも素早く対応できるでしょう。また、日ごろから大切に扱ってあげると寿命も延びます。ドアの開閉やこまめに掃除するなど小さなことから意識して行ってみてください。


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