過剰在庫・余剰在庫は処分するのも廃棄も早めがおすすめ!


物販業を営むことでつきまとうもの。
「在庫」
適正在庫であればそれは素晴らしい財産であるものの、過剰に増えていく在庫は邪魔でしかありません。売れ残ってしまったものなど、余剰在庫は処分するタイミングを間違えればそのまま売れ残り品となっていきます。
今日はそんな在庫品をどうやって処分していけばいいのか?ということを考えていきます。

目次

  1. 余剰在庫について
  2. 余剰在庫の処分方法
  3. 廃棄物業者に余剰在庫の処分を依頼する
  4. どんな業者に依頼するのか
  5. 在庫を減らす努力が必要

の5点をご紹介していきます。

1.余剰在庫について

1-1.余剰在庫とは

在庫を持つことが悪いことではありません。
製造業であれば、在庫をいくつか持っていないといざ注文が来ても納期が守れなかたりします。
物販業であれば、すぐに売り切れてしまいます。
売れる商品を見極め、物販業であれば2~3日以内で売り切れるような量が理想的ですね。筆者は物販がメインでしたが、基本的に店頭配置する在庫と倉庫に保管する在庫でバランスが取れている状態であればそれは「過剰」ではなく、適正な在庫になります。

1-2.余剰在庫の忍び寄るリスクと問題

余剰在庫の恐ろしいところは、「売れる売れる」と会社側は思っていても「価値」がみるみる減っていくことです。
まず、在庫として保管するものの価値にもよりますが、「場所」が必要です。ダイレクトに倉庫代です。
これは、意外と高額です。
次に、在庫の劣化、故障、汚損などにより「ゴミ」になることです。
これも、目に見えているわけではないのでいざ、売れる。と、言う時にこの状態はしんどいですね。倉庫代を払いながらゴミを保管していたことになります。
また、保管期間が長くなると、「人気」の品がなくなることにより「流行遅れ」になりさらに売上にダメージを与えてきます。
アパレル関連の余剰在庫ならなおさらでしょう。
売れるタイミングを逃し、在庫として保管していくとこのように負の連鎖が始まります。

2.余剰在庫の処分方法

2-1.処分のタイミング

余剰在庫の処分をするタイミングとはなんでしょうか?
流行りものであれば、流行がながれないうちに他社へ売りさばくか、安売りをしてさばくのが一番ですが、そうも行きません。
しかし、時間が経てば経つほど流行りものは値段が下がってしまいます。
アパレルも、流行があるので時間が経てば経つほど売れなくなります。
一昔前は「福袋」のようにしてまとめて処分もされていましたが、昨今福袋の中身をネットで公開され購入者の増減に影響があるようで、「在庫」を処分するような中身の福袋は衰退しています。

2-2.捨てないで処分する

余剰在庫を捨てないで処分する。つまり、換金するには「売る」しかありません。
もし、1円でも売り上げを上げるとすればどうすればいいのでしょうか?

追い詰められる営業

クリスマスケーキ、お歳暮など、営業ノルマを課せられる場合がありますね。
それと同じで、営業がいる会社であれば自腹を切って買う人も出てくるかもしれません。社内で余剰在庫を処分するのはなかなか現実的には不可能です。数にもよりますが。
非効率的なことをしないで、在庫の価格を最低まで落とし、さっさと捨て値で売るのが得策です。
あなたにとってゴミをなものを買う業者です。
そのゴミ、相手はまだ「余剰在庫」としてわかっていないかもしれません。
情報が漏れる前に、全て売り切るつもりで行くことが大切です。

ゴミとして捨てるだけが処分ではない

もし、あなたが不要だと思っているその在庫。
本当にゴミでしょうか?
壊れているものは確かに製品としての価値はないと思いますが、まだ「ゴミ」ではないなら業者に引き取ってもらって「換金」することも可能です。
産業廃棄物業者に電話して処分してしまう前に、リサイクル業者に引き取ってもらってはいかがでしょうか?

リサイクル業者を使う企業は多い

実は、家電量販店でも商品入れ替えのタイミングなどで余剰在庫の一斉処分を行うことがあるようです。
リサイクル業者もいろいろで、「倒産品」や「過剰在庫」を専門で買い取るようなところもあります。
これは、引き取った在庫品を古物市場などでまとめて売りさばく「バッタ屋」と言われるものです。弊社にも。コジマ電気で売られていたテレビのマルチリモコンが約1,500個ほど、バッタ屋から1個30円で買取りました。本体には定価1,000円超えのシールが貼っていましたが・・・。店頭で60円で売りました。
型落ち品、訳あり品の類は1年に1回程度、まとめて売る企業もあります。
また、このテレビのマルチリモコンだけでは微々たる金額なのでしょうが、ほかにも型落ちのセールで残ったもの(カメラやテレビもあったりするとききました)があれば、一回で数百万の買取にもなる。と知り合いの業者から聞いたことがあります。

3.廃棄物業者に余剰在庫の処分を依頼する

3-1.業者に処分を依頼する場合

では、産業廃棄物業者に依頼する場合はどのような時でしょうか?
まず、在庫を処分する場合は基本的に産業廃棄物業者を利用するのですが、この在庫を「売る」場合はリサイクルショップになります。
ゴミ処分の業者は基本的に買取等は行っていませんので気をつけてください。
自分で処分場まで運ぶこともでき、その場合はトラックを所有していれば捨てることはできます。
ゴミとなった在庫を運ぶ手段があるかないかで頼むか頼まないかは決まるでしょう。

3-2.捨てないで、どうにか売っていきたい

捨てるのは、簡単にできるので在庫をお金をかけて捨てない方法を考えていきたいと主ます。
まず、リサイクル業者、と一言に言ってもどのような物を扱っているかはわかりません。
アパレル、家電、家具、食品、雑貨・・・。中にはレンタル落ちのCDやDVDもいました。
基本的に、リサイクル業者が扱うジャンルは1本が多いです。
家電をメインで扱う業者はアパレルを扱いませんし、アパレルを扱う業者は食品を扱いません。
なんでも引き取ります。という業者は「売れる自身のあるもの」しか引き取らなく、「買取金額も精通していないだけに安い」のが実態です。
簡単に考えれば、洋服は売れるけど、食品を売る手段はない。と考えれば意味がわかりますよね。
お店のHPを見ていけば「売っているもの」と「買取してきているもの」がわかると思うので、在庫として余っているものと同じジャンルであれば依頼する価値はありそうですね。

3-3.引き渡したその先

処分業者に依頼すると、ゴミとして捨てれば費用が発生するところが買取してもらっていればむしろ最終的に利益になるのですから、捨てないで売ったほうがメリットが多いように感じます。
でも、本当にそうでしょうか?
少し前に、某飲食チェーン店で捨てたはずの肉が流通する事件がありましたね。
何らかの事情で捨てたはずのものが再度市場に流通する。
これが、一番怖いことなんです。
雑貨屋さんで過去にオリーブの木で出来たまな板。

の不良品がありました。端っこがかけてたり、ヒビが入っていたりのB級品ってやつですね。
これが、産業廃棄物として出回ったのか、買取になったのかは分かりませんが中古市場に溢れていました。
製品は新品として売られている。けど、安く同じ製品が手に入る。
そりゃ、新品が売れなくなりますよね。
捨てること。もしくはリサイクルショップに売ることで自分の売上がさらに減ってしまう。
このような可能性もあるんです。

3-4.ゴミとして捨てた場合のセキュリティについて

こんな、捨てたはずのものが売られている。というのは困りますよね。
なので、ゴミとして捨てた場合は「マニュフェスト」が交付されます。
どんなゴミを、どのくらい捨てたのか?
と、いうものです。
もし、あなたが家具を捨てた、食品を廃棄した、とあれば、量と品目が書いてあるのでわかると思います。
明らかに量が少ない時は、あなたが捨てたゴミの中から何かが抜かれているということです。
マニュフェストは、あなたがゴミを捨てた証拠になるので保管しておきましょう。

4.どんな業者に依頼するのか

4-1.ゴミとして捨てる前に

まれに、弊社のようにリサイクルショップでありながらも産業廃棄物の許可を持っている業者が存在します。
ゴミを処分したい、という人の中には最後まで悩んでいて換金できれば。と思う人はいます。そんな時に、
「これは売りたい」
「流通しても問題ない」
と判断されたものは売り、流通したら困るもの。売れなかったものは捨てればいいのです。
ゴミとして在庫を廃棄しないで、処分作業をしながら最後に分別ができればいいですね。

4-2.料金について

これは、在庫によります。
どんな在庫なのか?アパレル関連のように軽いのか?
家具のように重たいのか。
量はどのくらいあるのか?
どこにあるのか?
など。種類や状態、様々な要因が絡んできます。
最後に一番の要因は、「売れるのか」です。
いくらで売れるのか?もしくは見込みがたつのか?
これによって業者は金額を算定してきます。
高くうれる。というほどでもないですが、作業に見合った売り上げが出るなら買取してもらえるでしょうが、作業に見合わない売上であれば、ゴミ回収と変わらず費用が発生するでしょう。買取されるのであれば、多少安くはなるかもしれませんが、そこは在庫の中身しだいです。

4-3.トラブルが多い

もし、このような在庫の処分を初めてやるのであれば一番多いのが「チェックミス」です。
少し前に、群馬県にあるショッピングモールの片付けをしていました。
完全撤退で、売れるものは売りたい。
とのご意見でした。

  • 「リース品」や、「他業者に依頼したものがわからない」

これは、業者をいくつかに分けるとよくあることです。
もともと、販促品やリース品が混ざっていて、見積もり上はそれも買取扱いになっている。でも、売ることができないと買取金額が下がりマイナスになります。
買取金額の中にはスタッフの人件費等含まれているので、後からのキャンセルはトラブルの元となります。
また、いくつかの業者に見積もりを取る。もしくは依頼をする場合はちゃんとわけることが大切です。

4-4.回収方法と流れ

業者を決めたら、次は作業日程です。
業者により、作業をする内容が変わりますが、多くの場合はトラックで搬出になり、人数や時間の相談になります。
量が多くて、人数を増やすと費用が増えるし、作業日数が伸びれば費用は増えない代わりに業者の出入りが多く通常業務に影響をきたすかもしれません。
また、こじんまりとした業者に依頼すると物量次第では相談もなしに、数日作業と言われることもあるでしょう。

即日に終わらせたい、と希望があるのであれば少し大きな業者に依頼するほうがいいでしょう。特に、倉庫の変換期日がある場合は注意が必要です。

5.在庫を減らす努力が必要

筆者も物販をやっているのでわかりますが、在庫はどうしても切らしたくないもの。どれでも、増えすぎると困るもの。
この
バランスが10年経った今でもまだわかりません。
この画像を見てください。
昨年の年末。100坪の倉庫の入口です。

数ヶ月前は、このように中も広かったのです。

数ヶ月で100坪の倉庫は埋まりました。

冷蔵庫、洗濯機などの場所を取る製品が増えているにも関わらず、値下げ、値引き一切しないで
「いつか売れる」
と考えていた結果です。
このあと、無駄に200万近く使って倉庫を借り、1年売る努力をしましたが全くダメでした。全くではないですが、あまり売れませんでしたね。
結局、120万円近く損をして在庫を抱えていたことになりました。

倉庫に中で、ルールを作って在庫の置き場所、保管期日など守って適正在庫を維持しなければ大損をしてしまう。ということです。

確かに、売らないといけないのですが筆者は早い段階で取引先に安く売りに出せば良かった。と後悔しましています。もちろん、相手の業者は選んだほうがいいかもしれません。相手は「都合が悪くなれば連絡を取らない」こともできます。
事実、冷蔵庫は大量に買い、次回は洗濯機を買う。と口約束をしその後連絡が来なくなった業者もいます。
数年付き合いがあって、いつ裏切られるかわからない、と心のどこかで注意しましょう。筆者の場合は大口の買い口が新潟方面にいるので小口の売り先がいくつか消えてもさほどダメージは少なかったので良かったですが・・・。

今年は、早く売る努力をしよう・・・。

終わりに

いかがでしたか?今日在庫、余剰在庫のことを書いてきました。
全くないと不安だけど、余ってくると売れるか不安。
在庫は資産にも、負債にもなる可能性を秘めていますから、早めに決断はしたほうがいいでしょう。
今日は、

  1. 余剰在庫について
  2. 余剰在庫の処分方法
  3. 廃棄物業者に余剰在庫の処分を依頼する
  4. どんな業者に依頼するのか
  5. 在庫を減らす努力が必要

の5点をご紹介しました。
処分を依頼しても転売する業者はとても多いので、信頼できる業者にゴミの処分は依頼しましょう。
また、リサイクルショップに依頼するときもリース品などが含まれないように気をつけましょうね。
綺麗なうちに、売れるうちに在庫は処分しちゃいましょう!


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