読めばわかる!? 捨て方のわからない業務用冷蔵庫の処分方法


シルバーの大きな冷蔵庫。業務用冷蔵庫と言われている「ホシザキ」「サンデン」「フクシマ」などのステンレスで覆われている冷蔵庫。
居酒屋やスーパーのバックヤードで使っている業務用冷蔵庫は通常の運送会社では重量がありすぎて断られたり、分解しないと搬出できない場合があるなどの理由から処分に頭を悩ませる人も大勢います。
店じまいで片付けないといけない。古くなって買い換える、壊れてしまったなどの理由から今頭を悩ませているあなたに今回ちょこっとだけ情報をあげますので、参考までに読んでいってください。

目次

  1. 業務用冷蔵庫を処分する前の準備
  2. 業務用冷蔵庫を処分するときの基本事項
  3. 業務用冷蔵庫の処分方法
  4. 業務用冷蔵庫は売れる?
  5. 業務用冷蔵庫はどうすれば一番いいのか

1.業務用冷蔵庫を処分する前の準備

これは当然のことなのですが、みんなできていません。冷蔵庫が家の中にある。入ったんだから当然運び出せる。そう思っている人が多いためです。
しかし運び出すのと入れるのはまったく別物なのです。業務用冷蔵庫を購入し、入れるときは新規オープンなら何もなかったでしょうけど、営業してみると椅子やテーブルなどの設備、棚やらなんや確実に増えています。

それを無視して、「入ったんだから運び出せる」
と、言うのは業者からみれば厄介な客と思われるでしょう。

普通の家で使うものとは違い業務用冷蔵庫は重量があります。軽く100キロあるものもあります。家庭用で100キロなんて、一番大きなモデルといってもいいですが、業務用冷蔵庫はある意味標準です。持ち上げればいいと思う人もいるでしょう。であれば、それは自分たちで行えればいいのでしょうけど、相手は同じ人間です。

プロだからできるとか、人数集めればできるとかそうゆう重さ、大きさではないのでクレーマー的思考はやめましょう。
自分が運び出すとしたら幅や高さは大丈夫か?通路は確保できているのか?道路にトラックは停められるのか?
みかん箱の宅配便が来るわけではないのでそのくらいの下準備は行いましょう。

2.業務用冷蔵庫を処分するときの基本事項

2-1.業務用冷蔵庫を処分するときの決まり事

あまり知られていませんが、冷蔵庫は冷蔵庫でも、業務用で使われている冷蔵庫は『普通には捨てられません』。普通には、というのは、当然粗大ごみはだめですし、家電リサイクル法の元捨てることができません。
業務用冷蔵庫は家電リサイクル法適用外なのです。
業務用冷蔵庫を廃棄、処分するときはどこの会社でも、だれがやってもいい。というわけではないのです。

弊社も産業廃棄物に関わる許可証を所持していますが、誰でも取得できるわけではありません。ある一定のレベルが必要です。

もし、業務用冷蔵庫を廃棄するのであれば許可証を持っている業者へ依頼しましょう。
依頼方法は簡単で、HPからメールで問い合わせ、電話で問い合わせするのが早いです。

  • 業務用冷蔵庫の設置場所
  • 業務用冷蔵庫の型番

これが分かればメーカーサイトからどのくらいの大きさで、重いのかがわかるので業者側もわかりやすいと思います。
あとは、依頼する前に冷蔵庫がちゃんと建物から出そうか、出ないのか。をよく考えておけばいいでしょう。

2-2.フロン回収・破壊法とは?

国のほうで冷蔵庫の回収にかかわる法律が定められているのをご存知ですか?
すごく簡単に説明します。(興味ある人もいないと思うので気になったらここを見てください)
まず、特定物質。要は地球温暖化に影響のあるフロンガスの回収について書いているものです。
冷蔵庫は廃棄するときに、どうやって捨てていますか?
処分は、適切に行われていますか?それを確認することが目的になっています。
冷蔵ショーケース、業務用冷蔵庫、冷凍庫、これらに使われているフロン類の適切な回収、処分をすること。フロン類を大気中に放出(わかりやすく言うと、ガス漏れですね)することの禁止を述べています。
まぁ。所有者よりも、処分業者に向けたガイダンスですね。

2-3.実際捨てる時は産業廃棄物

事業の内容によっては、産業廃棄物と聞くと聞きなれない言葉で敷居が高く感じる人もいるのではないでしょうか?
弊社も許可証を持っていますが、産業廃棄物の処理、運搬については簡単に取れるものもあります。
捨てるのはすべて民間業者なので、確かに高いイメージはありますが驚くほどの金額ではないと思います。
捨てる時は、費用がどのくらいかかるか?よりも、相手が産業廃棄物を捨てることができる許可証をもっているのか?を確認したほうがよさそうです。
普通のゴミで業務用冷蔵庫が捨てられない以上、変な業者に依頼してしまうと不法投棄される可能性も出てきますからね。

2-4.業者選びと依頼する前の注意

先ほども言いましたが事前にしっかり情報をまとめて業者に提示しないと現地で恐ろしいほどの追加料金が発生するかもしれません。
その場でもちろんキャンセルしてもかまわないと思いますがその場合はキャンセル料金をとられるでしょう。
あなたの伝えた情報に間違いがなければほとんどの業者が下準備、搬出の準備に入ります。実際に測定をしたり、養生を巻いたりします。

ただし、ここでも注意が必要です。
業務用冷蔵庫はコンプレッサーの部分が取り外せて軽量化できるようになっています。この軽量化を行う技術がある業者かどうかにもよりますが、出入り口が狭くて運び出せない場合も出てきます。業務用冷蔵庫の場合は大抵このパターンで運び出せないことが多いです。
持ち上げるので実際の寸法より20センチくらい多く見ないといけないのですが業者もあなたもそのことを忘れると今日中に退去なのに
どうしようもなくパニックになるので気をつけましょう。

一番安全なのは料金が安いところを探すよりも、他よりもちょっとくらい高くたって冷蔵庫を解体して運搬できる能力があるところに依頼したほうが心のゆとりは持てますのでいいかと思います。
ただ、もし外に置いてあってあとは乗せるだけなら軽トラだって冷蔵庫を横に倒せば余裕で積み込みが出来るのでこの場合は不法投棄しない業者であれば安くてもいいと思いますけどね。

3.業務用冷蔵庫の処分方法

業務用冷蔵庫の処分ついては、大きく2つあります。

  • リサイクル業者に売る
  • ゴミとして捨てる

この2択です。事項で売る方法をご説明するので、今回はゴミで捨てる方法を書いていきます。

まず、産業廃棄物になるので冷蔵庫を捨てるときは処理場へ運ばなければいけません。家のゴミをゴミ捨て場に。粗大ゴミやまとまったゴミを市の環境センターへ運ぶのと同じです。

この処理施設。いたるところにありますが、料金はすべてばらばらです。民間がやっているので処分料金に相場がないんですね。
少しでも安くしたいのであれば、自分たちで運んで捨てること。
これに限ります。ただ、マニュフェストやら、産業廃棄物の運搬の許可証が必要になりますのでこれ1つのために・・・と考えると自分で捨てるのは赤字です。

4.業務用冷蔵庫は売れる?

4-1.どんな方法で買取されるのか?

まず、業務用冷蔵にもいろいろ種類があります。

一番多く問い合わせがくるモデルですね。飲食店のほとんどで使われているモデルです。

ドラッグストアとかに栄養ドリンクが入っていたり、コンビニのレジ横に・・・。なんてやつです。

そのほかにも、ケーキ屋さんの冷蔵ショーケースとか、アイスが入っているやつとか、市販されていないものでもいくつもあります。

いろいろなモデルがありますが、一番は『メーカー』で変わってきます。
業務用品しか作成しない「ホシザキ」は、RKC。家電リサイクル協会の処分品リストにメーカーがありません。これは、家庭用品ではなく、業務用品しか販売していないから『捨てる時は産業廃棄物』になるんです。

しかし、捨てる時は産業廃棄物の処理業者、と書いてきましたが『売る』方法も残っています。
大型の冷蔵ショーケース、冷蔵庫はあまり需要がないと思います。近年では小さなスペースで営業するお店が増えていますので、大きなものよりも小さくて使いやすいものが人気のようです。
もちろん、売れないわけではないですが、取扱店舗は少ないでしょう。
小型なものであれば、聞いてみてもいいかと思います。
古くても、壊れていなく見た目がきれいなことが大切です。
弊社の付き合いのあるリサイクルショップでは製造10年を経過していても見た目が綺麗であれば最悪修理して売ることが出来ると言っていました。

4-2.人気の冷蔵庫、ダメな冷蔵庫

人気の冷蔵庫は、とにかく小型です!
大きなものはショッピングモール、デパート、田舎の敷地の大きな店がメインなので客層が絞られます。
そして、大型冷蔵庫は大体が『お店が潰れる』時に捨てられるので製品としての価値がない(ボロボロ・もしくは古い)ことが多く、場合によっては増改築の影響で外に出せないこともあります。
それに比べて小型の冷蔵庫、冷蔵ショーケースは処分される時にそこまで古くないことが多いです。搬出も楽ですし、小型の冷蔵庫は全国どこでも需要が見込まれます。
元の値段が高いかどうかで勝ちが決まることもありますが、あまりに大きなもの
や古いものはいくらもともとの値段が高くても『ゴミ』と判断されることがあります。

4-3.リサイクルショップ・リサイクル業者が欲しがる冷蔵庫

リサイクル業者が、ほぼどこでも欲しがる業務用の冷蔵庫は何個かありますが、
やはり、これでしょう。

この小型冷蔵庫は、どこでも設置できる少スペース設計で、いろいろなシリーズがあります。値段も安めですが、それでも多少古くても売れるのでオススメです。
ただプラスチック部分が黄ばんだりするのでそのへんは管理が大変そうです。

4-4.メーカーは大事

冷蔵庫のメーカーといえば、だれがなんといえども、ペンギンマークのホシザキでしょう。
ダイワとか、サンデンもありますが、シェアや人気度はホシザキです。
ステンレスで覆われている厨房用品、

このようなものが多いです。
あまり小型製品はないんで、小型冷蔵庫とかになるとサンヨー(今はないですが)や、サンデンあたりが人気ですね。

4-5.少しでも高く売るために

少しでも、冷蔵庫を高く売るには

少しでも早く売る

いらなくなった場合はすぐに売る。保管していてもいいことはありません。

綺麗に保管、使用する

冷蔵庫は『カビ』くさかったり、『サビ』たりしてきます。
保管が長くなればそのリスクは高まります。

変色しないように暗所に保管

日光でプラスチックが黄ばみます。
安いメーカーなら、それは余計に黄ばむでしょう。黄ばむと査定額が大幅に落ちますので一番気をつけるべきです。

この3点を守れば、査定額はだいぶ守られます。逆に、なにかこの3点のなかでダメなところ(冷蔵庫の中が臭い。錆びてるなど)があると、査定額に間違いなく影響してくるので注意しましょう。

4-6.いざ、リサイクル業者へ売る!

リサイクル業者、リサイクルショップへ売るにはどうしたらいいでしょうか?
業務用冷蔵庫でも、市販されていて一般人でも買えますし、おしゃれなものもあるので欲しい人はいるでしょう。でも、案外飽きて邪魔になります。
そんなときは、売りましょう!

1.まずは業者選び!

どこでもいいわけではありません。中には、買取していないところもあります。不用品回収業者は買取なんてほぼ見込めません。ゴミ代請求してさらにそれを売りさばくのが、多くの彼らの理念です。売れる物(特にそこそこいい金額で)はリサイクルショップへ依頼しましょう。

2.問い合わせ

業務用冷蔵庫のどこかに、『製造年式・型番・メーカー』は記載されています。
修理等も考えられるため、だれでも見やすい場所に記載されていることは通常です。
この3つがわからないと、査定もなにもできませんので問い合わせる前に確認をしましょう。

3.作業について

次に、業務用冷蔵庫が「外に出せるかどうか」が問題です。
業務用冷蔵庫は、冒頭でも書いたとおり、大きなものです。
あなたが持っている業務用冷蔵庫はどこに設置されていますか? 建物の外に出すのに、じゅうぶんなスペースはありますか?製品のデータだけではなく、増改築、搬出に使う場所などの確認も必要です。

4.搬出前に

ほとんどのリサイクルショップが、業務用冷蔵庫の買い取り前に『動作の確認』を行います。チェックができない場合は買取されないこともありますので、電源はしっかりと確保しておきましょう。
また、トラブルに多いものは『冷えていない』ことが挙げられます。
冷蔵庫は冷えるまでに時間がかかります。6時間以上前には電源を入れておくほうがいいでしょう。

5.業務用冷蔵庫はどうすれば一番いいのか

処分でも、買取でもどちらでもお客さんから聞かれることがあります。
どうしたら一番得だったのか?ということです。
捨てるにしろ、売るにしろ。気になるところですよね。

業務用冷蔵庫、買うとけっこう高いのです。価格帯にしてみたら一般のものとは比べ物位にならないくらい。
内容量も多いですね。
大きい、ということは重たい。といことです。

業務用冷蔵庫はその後の保守点検の観点から見ても、買うのではなく「借りる」方がメリットは大きいです。
壊れた場合、新しいモデルに買いかえる場合、処分したい、小さくしたい場合なども含めてレンタルであれば業者が責任を持ってどうにかしてくれます(毎月固定費が発生しますが、購入してから10年間で、借りるのか、買うのか金額を見比べてもいいかもしれません。)

もし、買ってから数年でお店を畳む。なんてときはレンタルの方が特になるケースが高いです。
リサイクル業者へ売ればいい。
と、思う人見るでしょうけど、売れる金額なんて微々たるものです。新品で20万円した業務用冷蔵庫でも、5年も使えば買取金額は10万円に遠く及ばないでしょう。
なので、最初の1台目はレンタルで少し落ち着いてから購入の方が計画的です。

設置環境、設置場所、搬出方法によっては新しいものでも値段がつかないことがありえますので、設置する場所は『運び出しやすい』場所に置くのがいいかと思います。

業務用冷蔵庫の廃棄費用、処分にかかる費用は業者によって変わりますが、通常15,000円程度のことが多いようです(3社に聞きました)。
冷蔵庫の中に入っているゴミは自分で捨てるようになりますので回収業者が来る前に、事前に捨てておきましょう。

終わりに

務用冷蔵庫はとても重たくて大きいものです。小さな居酒屋のカウンターの中や、狭い通路に置かれていると運び出すときにかなりの金額を請求されるかもしれません。特に、設置したあとに店舗スペースを作っていくと壊さないと通らないこともありえますので、注意しましょう。

  • 自分の家なのでしっかりと情報を提示する
  • 回収に来ても絶対に持っていけるかわからない
  • ちょっと割高でも業務用冷蔵庫を解体する能力がある会社を選ぶ
  • 業務用冷蔵庫は家電リサイクル対象外
  • もし処分で悩んでいる、どこに頼むのがいいのか、何を伝えたらいいのか?

これらに悩むことがあればぜひこの記事を参考に安くていい業者を選んでくださいね。

今日は、

  1. 業務用冷蔵庫を処分する前の準備
  2. 業務用冷蔵庫を処分するときの基本事項
  3. 業務用冷蔵庫の処分方法
  4. 業務用冷蔵庫は売れる?
  5. 業務用冷蔵庫はどうすれば一番いいのか

についてご紹介しました。大きな業務用冷蔵庫は人気がなく、なるべく小さいもの、置き場所を取らないようなものを選んだほうがいいかもしれませんね。
また、高さがあるもの、幅があるものは中古としても需要が少ないので買取業者に何社か電話して無理だったらすぐに諦めたほうがいいかもしれません。
自分たちで外まで運べる、持っていけるような環境があれば、値引きの交渉に使ってもいいかもしれませんね


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