2018/4/16 その他

売ったものを取り返したい！リサイクルショップに買取してもらったが返品はできるのか！？

春の引っ越しシーズン、家のあるいらないもの、引っ越し先に持っていけなそうなものをリサイクルショップへ売る人が急激に増えます。
大きな家具や家電だけではなく、引っ越し業者が捕まらなく泣く泣く処分していく人も中に入ると思います。
でも、いざ新生活を始めるときに思うかもしれません。
「やっぱり、売らなければよかった」
「処分しなければよかった」
新天地でまた買いなおすときに少し悔しい思いをするかもしれません。
そんなときに、『返品してもらえるかも？』『取り返せるのではないか？』と考える人は実際に少なくないと思います。
では、あなたのその希望は通るのでしょうか？いくつかの例を交えて書いていこうと思います。

買取に出したものを返品できるのか？
買取依頼後、どんな場合に返品希望がでるのか？
買取依頼をする前に
買い取り業者の選び方
法律的には返さないのは問題ないのか？押し買いの被害に合わないためにも

以上の5点をご紹介していきます。

1．買取に出したものを返品できるのか？

1-1．買取に出したものは取り戻せるのか？

いきなり確信ですが、この答えは

取り返せません

になります。なぜか？あなたが買取に出したものはあなたの意思によって処分されたモノなので自己都合により取り戻すことは不可能です。
ただし、買い取り業者側に落ち度があれば取り戻すことは可能かも知れません。これについては、この後書いていきます。

1-2．よくあるトラブル事例

電化製品のトラブル、家具のトラブルで多いのは誰のものか？というトラブルです。
エアコン、ガスコンロ、照明などはわかりやすいですが、不動産会社が入居付けのために設置、取り付けをしてくれている電化製品があります。
これらは、あなたの物ではありません。大家の物になります。
勝手に撤去、もしくは販売してしまうと損害賠償が請求されます。
筆者は今まで過去に何件か見てきました。

自分で買った、と言い張る住人。
明らかに取り付けが簡易ではなく、もともと備え付けらしい雰囲気のエアコン。
不動産業者の契約書。

明らかに住人が売り払って逃げようとしているのがわかりました。
結局、買取価格は2万円前後に対し、不動産会社から10万円近い損害賠償、原状回復費用を請求されていました。
他にも、家具、電化製品もそうですが『離婚物件』の場合。
離婚される場合は家財の分配がされています。弁護士、調停により家財の均等割りがされていると思いますが、あやふやな部分を勝手に売り払うとこれもトラブルになります。
ルームシェアも、似ている部分がありますね。
自分のもの以外に手を付けてしまうと、意地悪な不動産業者は類似品ではなく同じものを請求してくるので古くなると手に入れることができなくなり損害賠償も恐ろしい金額になるので自分で買ったかわからないくらい古いものは不動産業者に聞いてみるなど、売る前に注意しましょう。

2．買取依頼後、どんな場合に返品希望がでるのか？

2-1．返品の希望はできるものなのか？

「あなたの都合で返品は受理されない」
と、最初に書きました。そして、業者に不備があれば取り返せるとも書きました。
では、どのような場合が取り返せる場合でしょうか？いくつか事例をあげてご紹介します。

お店に不要になったものを売りに行った

この場合、いかなる理由があろうと取り返すことはできません。
あなたは、リサイクルショップへ不用品を持っていく時間、売る前に考える時間が十分にありました。
お店が古物商許可を所持していない、などの非がない限り取り返すことは不可能です。
また、売った後に買取金額に納得できない。そんな場合も同じです。
持ち帰ることができたにもかかわらずその場に置いていったのもあなたの判断ですので、それは買取業者に落ち度はありません。

宅配で送ったけど、取り返したい。

これも、取り返すことはできません。
送ったものを間違えた、送った後に、欲しい人がいて譲りたい。
すべてあなたの都合です。裁判で認められるものはありません。
ただし、荷物が到着する前であれば、必要な送料の負担、相手方への迷惑料（損害陪乗、営業妨害に類似するものです）を払えば送りなおしてもらえるかもしれません。
相手は電話代、あなたの相手をするのに人件費などお金がかかっています。あなたの自己都合で返品をするならば、3,000円以下の迷惑料であれば払う義務は負う可能性があるでしょう。

出張買取で売ったものを、取り返したい。

他のサイトでは、この買取方法なら『取り返せる』と書く人もいますが間違いです。
取り返せません！
なぜか？それは、あなたがお店を呼び、事前に不要な製品を考え、引き取ってほしい、買い取ってほしいものを伝えて契約しているからです。
当日に、
「やっぱり、ソファーやめて食器棚にしたいんだけど」
と言った場合も同意です。
このポイントは、あなたがリサイクル業者を呼んで依頼している、ということです。

では、取り返せるのはどんな時か？

訪問買い取りの場合は、100％取り返せます。
しかし、期日は決まっています。６日以内です。
筆者の家にも来ましたが、
「どんなものでも買い取ります。靴、洋服、なんでもいいです！」
ですって。
そんな業者は実際にはいますが訪問買取なんかしなくても荷物が集まってくるのでそんなことしません。そして、あなたがこの段階で「ゴミ」と思っている不用品を売っているのなら問題はないでしょうが、多くの場合はブランド品や貴金属を取られていてクレーム、トラブルになるんです。
訪問買い取り、出張買取の違いは何か？
大きく言えば、あなたの家にいきなり買い取り業者が来て、考える間もなく製品を持っていくことです。
契約を取り消すには、あなたが考える時間がなかった。と言うことが必要です。
訪問買い取りの時は契約にいつまでに申し出があれば返品する、と書かれているので調べてみましょう。
返せない場合、あなたからの依頼でこの制度が利用できない場合は、業者から『返品ができない』『返せない』と言う旨の説明を受けているでしょう。

2-2．査定に満足がいかない場合

査定に満足がいかない場合、これもその場で断らない限り取り返すことは不可能でしょう。まず、勘違いされている方が多いですが

買取価格にルールはありません。

売値は、スーパーで大根が100円なのに、違うスーパーで500円で地域最安値！なんてつけてれば違反行為として認められるかもしれませんが、買取はA社が1,000円。B社が9,000円。C社は0円。
あなたのものが『欲しい』か『いらない』かはお店が判断することです。
金額が安いからやっぱり返せ。なんてことは言えませんので覚えておきましょう。

2-3．無料で引き取られたものはどうなのか？

無料で引き取られたものは、一番質が悪いです。
まず、売れていない以上古物営業法の範囲外なため、警察は『窃盗』出ない限り相手にはしてくれません。
無料で、誰かに譲渡している場合、当事者間の問題なので取り返すにはあなたが自分で

いつ
だれに
どのように
どういった経緯で
何を（漠然とゲーム機ではだめです。型番、製品番号が必要です）
いくらで
どのような約束で

を、証拠集めをしなければいけません。どのような内容、契約で引き渡したが問題です。相手方が否認すればあなたは取り返すことがドンドン難しくなるでしょう。

2-4．勘違いや間違いにより返品

基本的に不可能です。
テレビのリモコンを間違えた。即日であればあなたがお店まで持っていき、交換してもらえるかもしれません。でも、レンタル品の転売は、あなたが逆に訴えられます。
スカパーのチューナー、家電もレンタル品が多く出回っています。
『レンタル品』の場合は自分でレンタル品かどうか判断できるのでリサイクル業者に『レンタル品』を売ってしまうと損害賠償の請求を受けたりと、トラブルに巻き込まれる可能性が高くなります。借りているもの、自分で買ったものではなく、売って怒られそうなものは自分で判断しないようにしましょう。

3．買取依頼をする前に

買取を依頼する前に相手がどんな業者が見ておく必要があります。
買取金額もそうですし、キャンセル方法、依頼方法、作業についても含めてすべての業者がバラバラです。

階段作業はしない業者。
大型製品は引き取らない業者
エアコン工事はしない業者
スタッフ完備の代わりに、金額が低い業者（逆もあり得ます）

業者はすべての業者でバラバラです。基準も、買取金額も、査定の方法や付属品、現状の傷汚れの程度やで減額される程度まで様々です。
キャンセル料金の有無、日程の調整方法、買取金額の目安を教えてくれるかどうかなど、全てがバラバラです。
買取料金がわからない、事前に不明で当日しかわからない業者ほど買取金額が低いのではないか？と思います。
買取金額を伝えてしまうと、逃げられるから言えない。
実際にはそういった業者も少なくありません。
新しい電化製品であれば、特に高く売りたいでしょうから、このあたりはよく聞いておくことを進めます。
HPのどこかに、買取についての注意点、買取の減額の場合などが画像付きであったりしますので見ておくといいでしょう。

4．買い取り業者の選び方

4-1．どんな業者でも、査定前に確認するべき

買取業者は大手でもどこでも、買取の基準や、買えない場合、現地でのキャンセル、買取方法などは一通り見ておいたほうがいいでしょう。
業者にもよりますが、これはどこの業者も言えることで、

買うことは最終的に任意なので、置いていかれても文句は言えない。

ことです。
自分は売れると思っていたけど、実際には売れなかった。もしくは買い取れると言われていたけど、査定の結果買取対象外にされた、などが考えられます。
汚かったり、傷があったりするとはじかれる可能性が出ますね。
おそらく、引越しなどにより処分する人がほとんどなので、おいていかれると困りますよね。なので、電話で依頼する時でも、いつでも構わないのでもっていけない場合、買い取れない場合はどうなるのかを確認するほうがいいでしょう。

4-2．自分にあった業者の選び方

買取業者は、「なんでも買い取る」わけではありません。当然、在庫が多ければ買取されないものも多くなるでしょう。
引越しの多くなる3月あたりは特に在庫過剰になるので、買取価格が下がったり引き取りされないことも出てきます。
また、査定に入ったけど、「いいもの」。つまり、換金できるもの、早く売れるものしか引き取らない業者も出てきます。
家具など足が遅いものは断られる可能性が高くなってきますね。
そこで困るのは、おいて行かれた場合。
荷物が置いて行かれた場合、あなたが自分でどうにかできるのであればいいですが、多くの場合そうも行きません。
一人で冷蔵庫、洗濯機、家具を処分できるでしょうか？
そこが、リサイクル業者の嫌な部分でもあります。残していっても関係ないから。と言わんばかりに、事前の説明では「引き取りできません」なんて説明はありません。
「買い取れないもの」に関して、説明が極端に少ないのです。
HPには書いてあったりしますが、「客」と思っているだけなのか、「迷惑がかからないようにしてあげよう」と、気遣いをしてくれる会社なのか。
言葉だけの「お客様」が、どれほどつまらないものかわかってきますよ。

5．法律的には返さないのは問題ないのか？押し買いの被害に合わないためにも

法律的には、買い取ってもらったものを返品しなくても

問題ありません。

なぜか？それは、あなたの意思で依頼しているからです。すごい単純な話ですが、

ゴミ捨て場に捨てたゴミ、その中に必要なものがあるから返せ！

と、市役所に文句を言うことが正当かどうか？という話です。
当然、あなたが任意で廃棄されたのですから、ゴミ回収自体に問題はありません。
法律上問題があるのは、あなたの家に押しかけて、あなたが考える間もなく取られた場合。それだけです。
もし、それも、期間は短いです。たった8日間。
こちらに、市役所のページで相談例がありました。
押し買いをするような業者は、多くの場合あなたの家に居座り、高圧的な態度で貴金属をせびります。
また、この時に引き渡してしまった貴金属は取り返すことが不可能に近いとも言われています。
そして、このような業者と裏で取引をしている業者も存在します。
案外身近にいるのですが、これは訴えられるほどの情報なので名前をかけないのが非常に残念です。
限りなく、黒に近い「金、プラチナその他ブランド品」の買取専門店があります。中には、特殊なガスバーナーがあって、貴金属を溶かします。
「金」ですら溶かせるガスバーナー。利用の用途を聞いたところ、宝飾品を溶かす必要がある場合もある。
との回答でした。
その頃は金の買取やこのような押し買いのことに興味がなかったのでわかりませんでしたが、今見て考えてみると、世にそのまま出回ると足がつく製品を溶かしていたのでしょうね。名前は、書けません。
大切なネックレスや指輪。それは貴方が思うよりも簡単にボロボロにされ、売られてしまいます。このような被害に遭わないためにも、すぐに警察に相談するなど対応しましょう。

終わりに

いかがでしたか？今日は、なかなかないとは思いますが、売ってしまった物を取り返せるのか？をご紹介しました。
基本的には、急に家に不用品を買取します！という「押し買い業者」以外は返品できないようです。
一度売ってしまったもの、処分したものは取り返すことは不可能に近いのでよく考えてから手放しましょう。
今日は、

買取に出したものを返品できるのか？
買取依頼後、どんな場合に返品希望がでるのか？
買取依頼をする前に
買い取り業者の選び方
法律的には返さないのは問題ないのか？押し買いの被害に合わないためにも

の5点をご紹介しまいした。
貸家についているエアコンや電気、ガスコンロを売ってしまうと退去の時にすごく面倒になるので、自分のものではない場合絶対に売らないようにしましょう。契約内容にもよりますが、返品してもらうのではなく、「買い戻し」になる場合がほとんどのようです。下手をすると、お店からも詐欺罪、損害賠償が発生しますので何十万も使うことになります。
モノを売るとき、処分するときは、慎重にやりましょう。