埼玉発!!遺品整理はどうやる?低予算で納得の片付け方を現役遺品整理士が説明します!
一生のうちで、遺品整理なんて何度も行うものではありません。ですが、必ずいつか遺品整理を行う時が来ます。この記事は遺品整理士歴約10年、埼玉県の現役遺品整理士が同業他社から嫌われる覚悟で『どうすれば安く遺品整理ができるのか?』と、『遺品整理のやり方』をより実践的な方法で的確、正確に教えます。
目次
1.遺品整理を始める前に
1-1.片付けはどうするか?
遺品整理、と一言にまとめても様々です。あなたは現在どのような状態でしょうか?
- ★遠方にある物件の片付けに行かなければならない。
- ・車で1時間以内の物件に片付けに行かなければならない。
- ・同居中だった物件の片付け。
次に住居環境です。
- ・一軒家。
- ・アパート、マンション。
- ★エレベーターがない物件の2階以上のお部屋。
最後に片付けの内容です。
- ・物は少なく、それなり(1~2分の物量)の片付け。
- ★物が多く、家の中をまるごと引き払うレベルの物量。
- ★全体的に【ゴミ屋敷】と言われるレベルになってしまった物量。
遺品整理をこれから考えている方で、遺品整理業者に高額な請求をされる方の特徴は『★』マークがついている方です。
1-2.片付け費用の相場とは?
片付け費用の目安、というものが遺品整理業者のHPを見ると記載があります。こちらは目安になりますが、ご覧ください。
間取り別の費用相場
間取りが広くなるほど作業時間と人数が増え、費用も高くなります。
間取り | 費用相場 |
---|---|
1R・1K | 3万円~8万円 |
1DK | 5万円~12万円 |
1LDK | 10万円~20万円 |
2DK | 10万円~25万円 |
2LDK | 12万円~30万円 |
3DK | 15万円~40万円 |
3LDK | 17万円~50万円 |
4LDK以上 | 22万円~70万円 |
出典:Google検索 AIによる概要(2025年10月アクセス)
この表に書いてある金額ですが、金額の幅がすごいですよね。中には40万円以上の差額があります。
ここでまず気を付けないといけないことがあります。
- ★遺品整理の荷物量で金額が変わります。
遺品整理、と聞いても他の方の情報なんてわかりませんよね。なので自分の目の前にあるものが遺品整理なんだ、と錯覚してしまいます。
1Kアパートに住んでいた方が亡くなって、キレイにされている場合軽トラック1台で片付けられます。亡くなった方の物量により遺品整理の金額が変わりますので、多いのか少ないのか?という点では注意が必要です。
- ★遺品の中で買取ができるものがあります!には注意が必要。
遺品整理と遺品の買取がセットでお得!という事を鵜呑みにしてはいけません。実際に遺品の片付けと不用品の買取は当社でもしたことがありますが、全てがお得とは限りません。
- ※金券、貴金属、ブランドなどは専門店の方が高いことが多い。
貴金属や金券、ブランドは専門店の方が高く買取してくれる可能性が高いです。もちろんすべての買取業者がいい、悪いわけではありませんが、以前群馬県館林市で金のジュエリーを買取業者に相場の半額以下で買取された、という方がいました。実際には数十万円の損害です。正しい知識がないと、どこの買取業者も同じだろう、と思うと大損をする可能性がありますので専門業者へ売却することをお勧めします。
- ※どこにでもあるものは遺品整理と同時に売ってしまってもよい。
ただし、例外があります。家具や家電、日用品などどこでも変えて、その辺のリサイクルショップでも買える、売っていると思うものは遺品整理と同時に売り払ってしまってもいいでしょう。あくまでも、価値あるものは専門店へ、という事を覚えておいてください。
- ★作業は基本地上1階の部屋が前提の事が多い。
片付け作業にあたり、1階のお部屋、エレベーター付物件ならいいのですが階段作業がある場合追加費用が発生する可能性が高いです。
- ★貴重品の探索など作業内容が増える場合。
遺品整理をしながらなにか荷物を探してほしい場合など、業者へ何か追加で作業を依頼した場合、追加費用が発生する可能性があります。
重たいもの、物量が多く人員を多く使う、時間がかかると判断された場合なども、費用が高くなる原因の一つになります。
費用が高くなる主な要因
以下のような状況では、基本料金に追加費用が発生する場合があります。
- 荷物や家財の量が多い:タンスや大型家電の処分に費用がかかります。
- 階段作業:エレベーターがない建物やメゾネットタイプの家屋では、搬出作業に手間がかかります。
- 特殊な清掃:孤独死やゴミ屋敷などの場合、特殊清掃や消臭作業が必要になり、追加費用が発生します。
- 貴重品の探索・仕分け:形見分けの品や貴重品を探索する場合、作業が複雑になり時間がかかります。
- 買取りができない遺品が多い:リサイクルできる品物が少ない場合、処分費用が全額かかります。
出典:Google検索 AIによる概要(2025年10月アクセス)
2.遺品整理を始める前に、自分ができることを考える
2-1.自分で片付ける気持ちがある場合
遺品整理とは、思っている以上に重労働です。また、片付けには思っている以上に時間がかかります。家具などは重たくて1人で運び出すのは苦労しますし、ゴミを処分するのにクリーンセンターへ運んだりもしなければいけません。
賃貸物件の方に気をつけていただきたいのですが、家具などを床や壁にぶつけて結局修理代が高くなった、という方もいますので自分で片付ける前に、どこまで自分でできるか?というところを明白にしておきましょう。
2-2.自分で片付けができない場合
遠方に住んでいる、時間がない、片付けを途中までやってみたが進まずこれ以上は無理、など遺品整理を業者へ頼もうと思う方。
この先の記事は、遺品整理を業者に頼んで少しでも安く、安心に済ませたい。という方向けへの記事になっていますので、この先をぜひ読み進めて下さい!きっとお役に立てると思います。
3.遺品整理業者の選定方法
3-1.事前見積もりは3社以上がおすすめ
遺品整理業者は最低でも3社、見積もりするようにしましょう。金額が高いです。1社だけに決めてしまうと相場より高い可能性があります。
また、遺品整理業者によりサービス内容が変わりますので、自分に合った業者を探すようにしましょう。
3-2.トラック〇台分でいくら、は、やめましょう。
現場で相見積もりのお客様に聞きますが、4トントラックで3台と言われた、金額も50万だった、などのお話をきくことがあります。タンス1つ、洋服がいくら、などの金額を出した方がいい、とまでは言いませんが、もしトラック3台以上の費用がかかった場合どうなるでしょうか?追加料金が発生した場合、困りませんか?片付けとサービス込みで〇〇円。と明言できる業者を選びましょう。
ちなみに、埼玉県上尾市の団地でまさしくこのような見積もりをされた方がいて、実際にトラックに載せたら思ったよりも荷物があったから追加費用が発生する。ということでコンビニへ走った。という方がいました。
追加分はサービスします、など言われた場合は『初めから割高な金額』なのではないでしょうか?サービスすると言われるとなんとなく気分がいいですが、冷静に考えると損をしているかもしれません。
3-3.安く処分ができる提案をしてくれる業者の話は聞くべき
遺品整理業者も、飲食店も同じサービス業です。例えば、マクドナルドで注文した時に、『このセットにすると安いですよ』と言ってくれる店員さんがいるお店と、教えてくれないお店があったら、どちらにあなたは行きますか?…。答えは教えてくれるお店ですよね。遺品整理業者も同じです。〇〇を△△したら、費用が下がります。などの提案をしてくれる業者さんはあなたに親身になってくれている可能性があるので、よくお話をしてみましょう。
ただし、物理的に無理、なことを言ってくる業者は悪質な可能性があります。
例えば、
- ・布団を全て置いていきます。
- ・大型の家電は置いていきます。
- ・細かなゴミは全て置いていきます。
など、自分がされて困ることがあると思いますが、一般人としてトラックもないし、運べないから無理!とわかりきっている事を言ってくる業者は注意です。
4.遺品整理は実は安くできる(当社の実例付き)
4-1.業者が教えてくれない遺品整理の値引き方法
次は遺品整理の値引き方法、安く済ませる方法をご紹介します。住居環境などにより変わってくるとは思いますが、それでも最低数万円のコストダウンにつながりますので、ぜひ参考にしてみてください。
4-2.片付けをする前に見積もりに呼ぶ(ジュエリーなどはいりません)
まず、片付け始める前に遺品整理業者を呼ぶことが大切です。自分にとってはゴミ、と思っている物でも無料で回収、買取してくれるようなものがあります。
貴金属や金券などは価値があるとわかりますから、それらではなく、家電など他の物を見てもらう必要があります。
例えばエアコン。給湯器があります。どこのご家庭にも今は最低1台はあると思います。このエアコン、給湯器が売れる事はご存じですか?古いから無理、工事代がかかるから。という理由で無駄な費用を払っているかもしれません。当店ではこのようなエアコン、給湯器などの買取を見積もりに行ってその場で行う事も可能ですし、買取、無料回収も可能です。写真にあるようなエアコンと給湯器で1万∼3万円位の買取価格になることが多いので、買取だけでも頼みたい、というお客様もいらっしゃいます。
4-3.こんなものでも無料で回収できるの!?というアイテムをご紹介
お客様からしたらゴミ、処分に困る、という場合でも、無料で回収ができるものがあったりします。
実際にお金をいただかないで回収できた例となります。どのご家庭にもあるものばかりですので、きっとお客様が困っている事も解決できると思います。
- ・お金がかからないで無料回収ができるものとは?
鍋、フライパン、電子レンジ、ガスファンヒーター、パソコン、ストーブ、ドライヤー、メタルラック、脚立、衛星テレビのアンテナ、網戸、台車、掃除機、自転車、原付などのバイクなど。
様々なものが壊れていたり、古くても無料で回収できちゃいます。
※古くても壊れていてもエアコンや給湯器が2台以上含まれることが無料回収の条件です。
1ルームの方や荷物の少ない方は当店が無料回収に行っただけで荷物の半分がなくなった、という方も実際にいます。他店では処分費用が発生するものでも無料で処分が可能ですので、ぜひご活用ください。エアコンなどの買取価格1万円+無料で引き取りで荷物が大幅に減る可能性があります。
4-4.知ってますか?家具は置いて行っても大丈夫な事
遺品整理だと、一軒家の場合が約50%になります。もし、一軒家の遺品整理だった場合で、『このあと取り壊し予定』の場合だけ使える裏技なのですが、家具は処分しなくても大丈夫です。
家の中に残っている家具は解体業者が一緒に処分してくれるんです。タンス、ベッド、テーブルなどは残してままでOK!
回収業者のほとんどは教えてくれませんが、解体業者が家具も処分してくれるので荷物量が大幅に減り、費用も大幅カットが見込めます。
マンションやアパートなどでは使えませんが、一軒家の場合は解体することが決っていればぜひ使って見てはいかがでしょうか?
当店でも知り合いの不動産業者が利用している解体業者が『家具はそのままでいいよ』というタイプの方なので、遺品整理、解体、不動産の売却まで全てお任せいただけるとものすごくコストダウンにつながります。
遺品整理をご依頼される方の中には家具がメイン、という方もいるのですが、知らないだけでものすごくもったいないです。
4-5.日程は急がない方が安くなることがある
一軒家やマンションなど、物量が多い場合で1日で片付けをしたい場合、人員の増加がどうしても必要不可欠になります。その場合、追加の費用が発生してしまいますので、時間に余裕をもって依頼することで費用を下げられる可能性があります。
今年の夏前にご相談があったのですが、『来月末に終わっていればいいよ、』というお客様がいらっしゃって、3万円程度お値引きさせていただきました。
作業の合間、予定が何もない日に作業ができるのでこちらとしてもスキマ時間で片付けられるのでその分費用が下がります。
4-6.処分は業者に任せないで自分で行うと費用が大幅ダウン
遺品整理を進めていくと、最終的にゴミの処分になります。この時、ゴミの処分を自分で行う事ができると費用が大幅にダウンします。
実際の片付け中の画像です。
お住まいの自治体のルールに従って燃えるゴミ、燃えないゴミなどに分別をしていきます。
分別が終わったら集めます。
軽トラックへ載せてクリーンセンターへ行きます。
クリーンセンターでゴミを処分してもらって終わりです。
これだけ大量のゴミでも、クリーンセンターでの処分費用は1∼2万円あれば処分が可能です。
この他に冷蔵庫や洗濯機、テレビなどの電化製品、本棚やタンスなどの家具、洋服、雑誌等がありますが、これらの製品は無料で処分できる物もあったりします。特にお洋服、雑誌はほとんどの場合が無料で処分ができます。
一軒家のゴミ屋敷となると70万円程度、もしくはそれ以上の処分費用が発生する可能性が高いのですが、当店では30万円程度、約半額でこちらの片付けができました。
軽トラが運転できる方で、こちらが分別おわったゴミ袋をクリーンセンターまで運ぶことができるだけで数十万円も得をする方がいらっしゃいます。
4-7.自分の予算の限り、処分に困っている物を先に処分してもらうと作業が進みます!
遺品整理を始めるにあたり、なにが原因で中々進まないかご存じですか?
実際にお客様に聞いた原因でダントツの1番の理由がありました。
- ・どこから手を付けていいかわからない
これが一番よく聞いた理由です。特におひとりで片付けていると困るのが、
- ・大型の家電
- ・大型の家具
- ・家電リサイクル対象品
- ・重量物
- ・金庫やブロックなど処分方法がわからない物
- ・分別しても置き場所がなくて片付けがすすまない
これらの問題です。せっかく自分で片付けようとしているのになかなか進まないこの現象を解決するのが、ご予算に合わせた回収サービスです。
当店でもご依頼がありますが、ご予算以内で回収できる物を先に片付けてしまうパターンです。
冷蔵庫、洗濯機などの家電や洋服、段ボールなど困っている物はお客様によって変わります。当店ではお客様の困っているものをご予算内で回収致しますので、心理的に壁になっている邪魔なものを先に片付けてしまい、遺品整理のお手伝いが可能です。洋服、日用品、食器、ペットボトルや燃えないゴミなど自分でも片付けができる、と思うと予想以上に早く片付けって進むんですよ。
ご予算はお客様によってバラバラですが、出張見積もりでどこまでが可能か詳しく査定することもできます。
5.遺品整理を始める前のフローチャート
5-1.自分である程度片付ける場合
出張見積もり
片付け始めてしまう前に必ず3社以上に見積もりを取りましょう。ご自身で片付ける場合は、どこまでを業者に依頼するか明確にできるといいでしょう。
片付け作業
予算内で自分では片付けができない物だけを任せるか、全部任せるかにより変わりますが、片付けには余裕をもって行う事がいいでしょう。また、業者に任せるのが楽ですが、数時間手伝うだけで最大数十万円金額が変わることもありますので、自分ができることはやるから低価格で、と伝えた方がお得になることもあります。
処分方法
業者に任せて処分を依頼するか、ご自身でクリーンセンターへ行くかで金額が変わります。おススメはご自身でクリーンセンターへ運ぶ方法です。分別まで全て終わっていますので、軽トラックの荷台に積むだけなので誰でもできます。また、重たいものはないので普段ゴミ出しできる方であれば問題ないでしょう。
清算、もしくは不動産の売買手続き
多くの方はこれで終わりになります。ですが、中には不動産の売却や解体も依頼される方もいらっしゃいます。当店と提携している不動産業者(手続きの費用とかは安い方だと思います。個人の不動産業者なので費用が安いのが自慢です)にバトンを引き継ぎ、ハウスクリーニングや売却手続きなどに入ります。一軒家のハウスクリーニング費用は汚れが著しくひどくない場合は一般的な大きさの戸建てで15万円程度になります。
まとめ
関東家電リサイクル問屋では、遺品整理士が在籍し、遺品整理のおてつだいをさせて頂いています。一軒家の片付け、自分たちで頑張ったけど残ったものを片付けてほしい、などのご相談も非常に多いです。特に最近ではご自身たちで片付けたけど、冷蔵庫やエアコンなど処分ができないものを助けてほしい、というご依頼も増えています。
当店では不動産の売却、ハウスクリーニングなど遺品整理以外でもお役立ちできますので、遺品整理で悩んだ時はお気軽にお問い合わせください。なるべく予算をかけないで、お客様のご希望に沿ったプランをご提供させていただきます。